保護ねこおやじのブログ

正月に発症した「くも膜下出血」の闘病日誌

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広告:くも膜下出血後の自動車運転再開

家族や病院関係者、その他さまざまな人々のおかげで奇跡的に回復し、無事に在宅治療に移れることになった。退院後に心配していたことがいくつかあり、脳外科の主治医に相談した。

①仕事への復帰:言語療法士と相談し、知能レベルは戻っており、IT職への復帰は可能とお墨付きをいただいた。ただし歩行障害があるので、時差通勤と残業の禁止を言われた。

②飲酒:くも膜下出血でも飲酒は問題ないといわれた。ただし別の記事「くも膜下出血の後遺症」で書いたとおり、頭痛と頭が重い後遺症は飲酒時のそれと似ているため、1年くらい様子を見た。1年後お酒を飲んだところ、発症前と変わらずに飲めたが、外での飲酒は避けるようにしている。

③運転:身体や判断に問題なければ運転を再開したいと申し出たところ、再開のための段取りを教えてもらった。この後、実際に経験したその手順を紹介する。

④喫煙:飲酒と同様に煙草も吸いたかったが、妻をはじめとする家族の猛反対と悲しみが予想され、昨今の喫煙者に対する迫害もあり、断念することにした。

 

以下、くも膜下出血退院後に運転を再開するまでの手続きを紹介する。

まず前提として、脳の病気を発症した場合、免許センターに届け出る必要があるそうだ。

STEP1 病院で運転適性の検査を行う。ドライビングシミュレータを操作してSTさんに判断して頂く。

STEP2 病院での適性検査の結果をもって、主治医に運転適性の診断書を記載して頂く。

STEP3 最寄りの警察署に出向き、運転免許センターに提出する用紙を入手。

STEP4 運転免許センターに出向き、ドライビングシミュレータで運転適性の検査を行う。併せて提出用の用紙と医師の診断結果を提出する。

STEP5 運転免許センターから結果通知書が郵送される。「免許証の継続は『可』」の記載あり。

STEP6 運転実施

STEP7 免許の更新(たまたま同年に実施)に最寄りの警察署に出向いた。その際のアンケートで脳の病歴の記載箇所があったので記載したところ、警察署の会議室に呼ばれた(取り締まり室のような雰囲気で少しドキドキした)。運転免許センターからの結果通知書を提示して、無事に更新完了。

今では週2日くらいのペースで運転をしているが、家族の送り迎えや近所の買い物程度にとどめている。今後も長距離運転は難しいかなと思っている。

学生のころから献血を行っていた。今回運転免許センターに出向いたところ、献血ルームがあったので久しぶりに顔を出してみた。すると、くも膜下出血を発症した人は献血ができないという事実を知った。もう献血はできないんだ、ということが分かり、少し悲しかった。