保護ねこおやじのブログ

正月に発症した「くも膜下出血」の闘病日誌

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広告:保護ねこおやじのくも膜下出血

正月も過ぎた1月4日。妻を職場に送る直前に一服しようとウッドデッキに出た時、急に意識が遠のいた。どさっという音を聞いた妻が外に出て、ウッドデッキに倒れている私を発見。妻が呼び掛けても返事がなく、慌てて救急車を呼んでくれた。病院に着く直前、救急車の中で呼吸が止まったそうだ。人工呼吸器をつけたまま病院に搬送された。意識もなく状態がかなり悪いことから、水を抜くなどの応急処置しかできない。覚悟してほしい、と当初言われた。手術後集中治療室にいたとき、術後の状態が良いため正規の治療が可能と言われ、夕方2回目の手術が行われた。手術後、一命は取り留めたが寝たきりの状況になるであろうといわれた。人工呼吸器は3日後に外すことができた。2週間後くらいに水頭症を発症しシャント手術を予定したが、髄膜炎の反応があるため繰り返し延期となり、4/9に手術をすることができた。

その頃のことはまるっきり覚えておらず、その後2か月くらいの間は意識があり会話もしていたようだがはっきりとした記憶がない。シャント手術を受けるまでの期間、意識状態は安定しておらず、水が抜けているときはクリアな意識/水が溜まっているときは意識混濁を繰り返していた。紐で両手を縛られ、ベッドに拘束されていた時期もあった。この時期せん妄がひどく、骨董無形な夢をよく見ていた。拘束されていたことと夢の一部は記憶に残っている。

救急病院に4か月間、リハビリ病院に2か月間、在宅リハビリで7か月間(再入院を含む)、計13か月間の休職をへて、復帰することができた。杖を使用してはいるが、重い後遺症は残っていない。

くも膜下出血になった芸能人も多く、ネットで「くも膜下出血 芸能人」と検索すると多数ヒットする。亡くなった方も多いが、復帰されている人も多い。しかし、実は発症すると約3分の1の人が亡くなり、生命が助かった人でも、半数に後遺症が残るといわれている怖い病気である。復帰された人は軽い症状の人が多いようであるが、私は発症時に意識がなくなったほど重い症状であった。そのような重い症状であっても、ここまで復帰できたのは奇跡に近い。幸運が重なり、家族をはじめ周りの人々の助けがあったからである。感謝してもしきれない。

入院中ネットでくも膜下出血を調べたところ、以下の情報を得られた。ご参考までに。

・頻度:10,000人当たり1~3人

・脳動脈瘤保有率:5人/100人

・脳動脈瘤破裂率:1~2%

・50歳から60歳で好発し、男性より女性が2倍多いとされている。

・脳動脈瘤の破裂が主な原因で、日本では 年間1万人程度の死亡原因

 

リハビリとその後の復帰に至る生活には大変つらいものがあったが、ある程度ひと段落したため、これから当時のことを思い出しながら、闘病生活を整理していこうと思う。

さて私はタイトルの通り、家に4匹の保護ねこを飼っている。6か月の病院生活から戻ったところ、猫たちが逃げていくことに驚いた。久しぶりに会う人に警戒しているようであった。数日で以前通りに戻ったが、まったく猫ってやつは。。。

 

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